ごんべのうた

オレはねぇ

あのころから

頼りきって生きてきた

オレ１人で生きてくのは

ほんとはつらい意気地なし

膝小僧抱えて暖めてやれ

っていうけれど

膝小僧かかえて眠るのは

ロクなときじゃない

ぐっすり眠るときにゃ

足がまっすぐのびていて

その屈託のなさが

心のやすらいで

安眠を呼ぶんだよな

オレの行く先なんて

誰が分かる　

わかりゃしないのだから

ケ・セラセラ

クソ爺ィは

自分が

クソ爺ィであることを

自覚しないから

クソ爺ィなのである